「そんなにじっと見られると照れてしまうね、どうしたんだい? My Dear Kitten」
洗練された身のこなしや言葉遣い、その思考に至るまで、彼女はまるで『王子様』のようだ。 数万を優に越える物語を有しており、その優秀さからエーナクラスのプリマドールの栄光にも預かっていた。 現在は、同級生とのしがらみが端を発する深刻な負傷から、オミクロンクラスに落第することとなった。
──その頃僕は彼女のPrinceで、彼女は僕のPrincessだった。