「ああ、キミの水面に映る光芒に触れる白鳥の如き美しき舞をこの瞳に焼き付けられること、とっても幸せに思うよ! キミはいつでも可愛らしく、麗しく、美しい! まるで聖母マリア様のようだ、もしかして天使様だったの? キミの背中に羽がないのは、きっと幸福の翼を振り撒いてきたからだね! それとも笑顔の妖精さん? それならその可愛らしさにも納得だ! きらきら瞬く瞳の熱で……ふふ、溶けてしまいそう! ああ、今日は晴れだったかな? キミがあんまりに眩しいから、勘違いしてしまうよ! ああ、願わくばキミの溢れんばかりの輝きを、一番星の煌めきを、ずっとそばで愛し続けていたい……さあ羽ばたいて、mon trésor! 私がキミを見守る一陣の風となろう!」

0-3P-L Dear

ディア/世界の恋人

 頭脳明晰かつ身体的な欠陥もなく、何よりその美しさは、元より美麗に造られたドールとしての水準を大きく上回る。光り輝く美貌こそ、彼をトゥリアクラスのプリマドールの栄光に押し上げた。
 同級生のみならず、世界の全てを自身の愛で飲み込もうとする。誰も彼も愛しい恋人であると豪語し、まっすぐにその愛を貫く。

 彼の気質が、一人のヒトだけに尽くすドールの責務に疑問を生み、その結果オミクロンとなった。

ねえ、わたしだけのスイートハート、
わたしのあいのしるべ。
——私の、生まれて初めての恋人のお話。

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